【2023夏】キャピタルゲイン狙いのスクリーニング

2023年9月16日追記

スクリーニングの結果を以下の記事で紹介しています。ご参考までに。

こんにちは。

先日『会社四季報2023年3集 夏号』が発売になりましたね。

「なければならない」というワケでもないのですが、パラパラめくっていると意外な出会いがあるかもしれませんよ。

さて、新しい四季報が刊行されたということで、前回の春号に引き続き、キャピタルゲイン狙いのスクリーニングを実施しました。

結果が出るのは3か月ほど後になりますが、まずはスクリーニングしたものを記事にしていきたいと思います。

スクリーニング(バリュー・グロース共通)

まずネット証券で銘柄をざっくりスクリーニングします。

私の場合、以下の5項目くらいを設定します。

  • 市場: 東証S・東証G
  • PER: 数値の設定なし
  • PBR: 数値の設定なし
  • EPS: 数値の設定なし
  • 配当利回り: 数値の設定なし
  • 過去3年平均売上高成長率: 数値の設定なし(10%以上にしてもOK)

あとで絞り込むので、ここでは特に数値の設定をしていません。

ここで得られたリストをCSVファイルとしてダウンロードしておきます。

バリュー株の絞り込み

グレアムのミックス係数で絞り込み

バリュー株の絞り込みは、グレアムのミックス係数を使って行います。

(参考) グレアムのミックス係数 = PER(株価収益率) × PBR(株価純資産倍率)

CSVファイルとしてダウンロードしておけば、ExcelやGoogleスプレッドシートで簡単に計算できます。

今回はミックス係数が15以下の銘柄を赤で表示して絞り込んでみました。

ちなみに東証はPBRが1以下の企業に対し、PBRを上げるための何らかの対応を求めていますので、今回はPBRが1以下の銘柄を緑で表示しています。

さらに絞り込む

ざっとしたスクリーニングはグレアムのミックス係数でよいのですが、より確度を上げるためにさらに絞り込んでいきます。

具体的な以下の数字はネット証券の各銘柄の「四季報」タブから確認することができます。

  • 売上高(前期・今期・来期)
  • 営業利益(前期・今期・来期)
  • EPS(前期・今期・来期)
  • ※売上高利益率 (=売上高 ÷ 営業利益 × 100)

※売上高利益率は書いていませんので、自分で計算しましょう。

それぞれの項目の前期・今期・来期の数字から、伸び率の平均値を計算することができます。

最終的には、「営業利益の伸び」と「一株あたりの利益」、つまり予想されるPER予想されるEPSの掛け算から、将来的な株価を算出します。

詳細は、以下の書籍に譲りますが、バリュー株投資であれば参考にできます。

バリュー株としてピックアップしたもの

目標とする株価までは計算していませんが、以下の銘柄をピックアップしてみました。

今回はあんまり手ごたえを感じてませんが・・・。

なお、営業利益と売上高の伸びは、3期分(前期・今期・来期)の伸び率の平均を取っています。

コード
/銘柄
株価営業利益
の伸び
売上高
の伸び
今期の
営業利益率
【2136】
ヒップ
1,10825%10%13%
【5527】
property technologies
1,96921%20%6%
【6038】
イード
81011%9%9%
【6677】
エスケーエレクトロニクス
1,85912%10%16%
【8893】
新日本建物
52023%10%11%
【9339】
コーチ・エィ
1,35118%8%14%

株価は、2023年6月17日の引け後のスクリーニングで得られた数値を採用しています。(厳密な終値ではありません)

グロース株の絞り込み

ROEなどの指標で絞り込み

グロース株の場合、PERやPBRが高すぎてグレアムのミックス係数はあてにできません。

そこで、ROEやROAの数字を使って絞り込みます。

一般論として、ROEが10%以上、ROAが5%以上あれば優秀、とされているそうなので、それらを参照します。

加えて、バリュー株でも確認した以下の点をネット証券の各銘柄の「四季報」タブから確認します。

  • 売上高(前期・今期・来期)
  • 営業利益(前期・今期・来期)
  • EPS(前期・今期・来期)
  • 売上高利益率 (=売上高 ÷ 営業利益 × 100)

これらの数字から、以下の条件でさらに絞り込みます。

  • ROE(今期・予想)が10%以上
  • ROA(今期・予想)が5%以上
  • 営業利益(前期・今期・来期)の伸び率が10%以上
  • 営業利益(今期・来期)の伸び率が10%以上
  • 売上高(前期・今期・来期)の伸び率が10%以上

Excelやスプレッドシートだと各項目でフィルターを掛けることで、簡単にピックアップできます。

グロース株としてピックアップしたもの

以上のスキームで、いくつかピックアップしてみました。

コード
/銘柄
株価営業利益
の伸び
売上高
の伸び
今期の
営業利益率
【3900】
クラウドワークス
1,39818%31%8%
【4058】
トヨクモ
1,74915%19%31%
【4060】
rakumo
93923%17%23%
【4173】
WACUL
68017%31%11%
【4428】
シノプス
99016%22%14%
【4475】
HENNGE
93620%15%9%
【5125】
ファインズ
1,06918%11%26%
【5138】
Rebase
1,35720%18%21%
【5258】
トランザクション・
メディア・ネットワークス
1,52028%16%8%
【9218】
メンタルヘルステクノロジーズ
1,08233%21%18%
【9563】
Atlas Technologies
1,39920%21%21%

バリュー株の絞り込みと同じく、株価は2023年6月17日の引け後のスクリーニングで得られた数値を採用しています。(厳密な終値ではありません)

今後の進め方

今回はスクリーニングと銘柄のピックアップを行いました。

実際に買うのは手元の資金の都合で難しいので、3か月くらいを目安に振り返りを行い、今回ピックアップした銘柄がどうなっているのか確認することで、スクリーニングの手法や選球眼がどの程度のものなのか、チェックしていこうと思います。

無論、タイミングが良ければ買い付けも視野に入れています。

実際に株を買うとしたら・・・

今回はそもそも手元資金が乏しいのでやっていませんが、買うにしてもタイミングはあると思います。

例えば【5138】Rebaseは、スクリーニングから1週間程度で1,494円まで上がっており、チャートの形状としてもイケイケな状態です。

あくまでスクリーニングの考え方・進め方が使えるかどうかの判断を行うためですので、現実に即していない部分もありますが、ご容赦ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご注意

この記事は特定の銘柄を推奨する目的で作成されたものではありません。

投資は余剰資金で、自己責任のもと行ってください。

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