こんにちは。
関東は最高気温が30度くらいになって、ようやくマシになってきた気がしますね。
さて、夏休みの宿題である、自作ピザ窯で塩釜焼きをやった報告をしたいと思います。
塩釜焼きの条件検討自体は、以下の記事でやっていますので、興味のある方はご覧ください。
【実験】ピザ窯で牛肉の塩釜焼きを作るための予備試験その際、出来上がりも味も(個人的には)ローストビーフを超えたと思っています。
そんなわけでピザ窯を使った【実践編】、行ってみましょう!
Contents
1.目的
今回の目的は、「自作のピザ窯で牛肉の塩釜焼きを作り、ローストビーフを越えること」です。
ちなみに、以前自作のピザ窯で作成したローストビーフは以下の記事でご紹介しています。
【実験】自作のピザ窯でローストビーフを作ってみた割と完成度は高いのですが、準備に時間がかかるので、簡単で美味しいものを追い求めよう!ということです。
2.準備
食材・設備で分けて記載します。
- 牛肉(赤身) 1 kg
- 食塩 1 kg(肉と等量)
- 卵(卵白) 10 個分(※)
- ローズマリー 適量
- ブラックペッパー 適量
- (お好みで)その他スパイス 適量
※卵白10個分は食塩に対してかなり多めです。半分以下でも行けると思いますが、要検証です。
- ピザ窯
- 薪
- レーザー放射温度計(下記広告参照)
- アルミホイル
- 耐熱性の板
- ボウル
- 塩釜を破壊するための木槌(※)
※また忘れたので素手で破壊しました。ケガしないよう軍手か何かを使いましょう。
3.作業工程
条件検討の記事でもご紹介しましたが、作業自体は、卵白と塩を混ぜたもので肉を覆って、オーブンに放り込んだら出来上がりです。
今回はピザ窯を稼働させるので、以下のようなスキームで作業しました。
- 火起こし
- 肉を室温に戻してから、フォークで何度か刺しておく。
- 肉にローズマリーやスパイスをがっつり振って20分ほど置く。
- 卵白を泡立て、塩と混ぜる。
- 耐熱性の板に、工程4の卵白を敷く。
- 工程3の肉を、工程5の卵白の上に置く。
- 残りの工程5の卵白で肉を隙間なく覆う。
- ピザ窯で、200℃以上、45分以上の条件で加熱する。
- 15分ほど放冷。
- 塩釜を割って完成!
作業工程を画像とともに見ていきましょう。
まず工程2~3ですが、これでもかと言わんばかりスパイスを振っておきましょう。
なお、肉の切り方ですが、表面積が大きいとその分、塩味が付きます。
お好みで切り方を工夫しましょう。
次に、工程4はあまり画像にする意味も感じませんが、一応載せておきます。
さらに、工程5~7です。
スパイスを振った肉を卵白で覆っていきます。放射温度計はこのあと活躍します。
最後に工程8以降です。
ピザ窯の中に見える茶色いパンに見たいなものが、塩釜焼き本体です。
ちなみに、手前のアルミホイルの固まりは、オマケのジャガイモです。
ちなみに今回の加熱温度は、放射温度計での測定結果より311℃であることがわかっています。
加熱時間は9:23~10:17までの54分間、その後13分間ピザ窯の外で放冷しました。
4.結果
気になる焼き上がりはというと、見た目は一部焦げたパンのようでした。
思ったほど固くはならず、素手でバコッと叩いて破壊できました。
肝心の中身は以下のようになりました。
点線で囲んでいる部分が牛肉です。だいぶ縮んでいるのがわかりますね。
断面は・・・
想定より火が入ってますね。ピザ窯の温度管理(火力)ゆえの問題でしょうか。
大事なのは味ですが、ここだけは間違いなくおいしかったです。
ただし、もう少ししっとり感が欲しいような状態でもありました。
まとめると「合格点は取れたが、まだまだ改善の余地あり」といった感じです。
5.実験結果に対して
今回の実験で得られた課題は、
- 肉が縮んでいた
- 火が入りすぎていた
の2点ではないかと思います。
原因究明のため、いろいろと見ていると塩釜の問題が浮かび上がってきました。
まず、赤い点線で囲んだ部分ですが、アルミホイルが見えています。
これは、下の鉄板と肉が直接触れていることを意味しています。そりゃあ火も入りますね。
次に、赤でマークした2か所ですが、これは穴が開いています。
ここから蒸気が逃げているものと推測されます。
以上の原因によって、しっとり感の欠けた塩釜焼きになったものと考えられます。
今後の対策としては、火力と、塩に対する卵白の量が怪しいので、もう少し条件を見たいと思います。
そして見事ローストビーフ越えを果たしたいと思います。
6.卵黄をどうするか問題
卵黄は焼きプリンとしておいしくいただくことができます。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
【実践編】自作のピザ窯でプリンを焼く!食えるのか?カラメルソースは買った方がいいです。
7.ピザ窯が欲しいなら・・・
ピザ窯にご興味のある方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
【自作】耐火レンガを積んでピザ窯を作ってみた。出来栄えは?作り方もご紹介しています。
手間はかかりますが、話のタネにもなって、実用的です。
ピザ窯を自分で作るのが面倒でしたら、ネットで購入もできます。
週末や休暇の際に、ピザ窯ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。