【実験】自作のピザ窯でローストビーフを作ってみた

2021年の年末~2022年初めにかけて全国的にかなり冷え込みましたね。

例年より少し早い気もしますが、冬本番といった状況でしょうか。

さて、そんな寒い季節だからこそ炎の温かみを感じるべく、耐火レンガを積むだけで作成した2段式のピザ窯を稼働させてみました。

【自作】耐火レンガを積んでピザ窯を作ってみた。出来栄えは?

何を作ろうかと思案していましたが、あまり手間がかかるものは避けたかったので、スキレットを使ってローストビーフを作ってみることにしました。

意外と簡単ですので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

準備

材料・設備
  • 赤身の牛肉(ロース、モモなど)
  • クレイジーソルト
  • スキレット
  • ピザ窯
  • 薪・小枝

まず、どこかで牛肉を調達してきます。

一般的なレシピサイトを見ると赤身の牛肉が適しているようで、ロースやモモが挙げられています。

今回は、スーパーで”ローストビーフ用”と書いてあるヤツを買ってきたので、間違いないでしょう。

加えて、ピザ窯を使って調理するため、ピザ窯とスキレット、ピザ窯用の薪が必要になります。

スキレットは、厚めの鉄でできたフライパンみたいなもので、熱伝導性・蓄熱性に優れた調理器具です。

調理工程

調理工程は以下のとおりです。

調理工程
  1. 牛肉に塩を振る(冷蔵、一晩)
  2. 塩抜き(冷蔵、2~3時間)
  3. スキレットに移して加熱(ピザ窯、30分間)
  4. ピザ窯から出してアルミホイルで巻き余熱で調理(30分間)

①について、牛肉に対して2~3%程度の塩を振ると良いようですが、面倒だったのでクレイジーソルトが牛肉表面にまんべんなく付くくらいの量を使用しました。

あとで塩抜きの工程が入るので多少多く入れても調整できます。

ジッパー付の袋に牛肉を入れて作業すると、いろいろと楽です。

②について、通常は流水に2時間ほどさらして塩抜きしますが、今回は肉を水で洗って表面についたクレイジーソルトを洗い流し、ジッパー付の袋に水道水と一緒に入れて、冷蔵庫で3時間ほど置いておきました。

③は特に書くこともありませんが、強いて言うならピザ窯の温度を上げておくくらいですね。

今回はピザ窯に気持ち程度の煙突をつけてから初めての実験でしたが、給気もばっちりでした。

ピザ窯の下段(薪が入っているところ)の天井側の煤がなくなったくらいで、肉を投入します。

下の図は、ピザ窯でローストビーフを調理しているところです。

いつぞやと同じ轍を踏まぬよう、今回はしっかりピザ窯で調理しているところを撮影しておきました!

画像では伝わりませんが、ジュージューといい音を立てています。

④については、余熱で肉の内部まで火を入れる工程になります。

ピザ窯に限らず通常のオーブンで調理する際も行う工程のようですね。

食べたい気持ちをグッとこらえて30分間待てば、ローストビーフの完成です。

実食

さて、ワイルドに塊のままかぶりついてもよかったのですが、今回はスライスしてみました。

見た目は・・・肉の内部にも火が入っているようですね。

むしろ火が通りすぎているようで、ステーキっぽくなっています。

肝心のお味の方は、美味しいといえば美味しいのですが、若干塩気が強い気がしました。

考えてみれば、ベーコンを自作する際、塩抜きに一晩かけたりするので、今回は塩抜きの時間を延ばせばよかったのでしょう。

それ以外は我ながら概ねできていたと思いますので、今回の実験は”成功”といってよいのではないかと思います。

ただし、そろそろ健康面に配慮しなければならない年齢になってきましたので、塩化ナトリウムの取りすぎ、高血圧には気を付けたいと思います。

逆に、健康面に不安のない方は、ビールと一緒に召し上がると最高でしょう。

ピザ窯がなくてもローストビーフは作れますし。

スキレットの扱いについて

スキレットは鉄でできているため、水分が残っているとサビの原因になります。

よって、普段のお手入れが重要です。

スキレット購入時

サビ止めが使用されているため、まずはたわしと食器用洗剤で洗います。

次に、加熱して水分を飛ばします。

最後に食用の油を全体に塗ればOK。

この油がスキレットを覆うと水分が付着しにくくなるので、スキレットがサビから守られるという理屈のようです。

スキレット使用後

たわし(洗剤は使わない)でコゲを落とし、加熱して水分を飛ばします。

その後、食用の油を全体に塗ったら、新聞紙などで包んで保管します。

おまけ

今回、メインの実験はローストビーフだけでした。

が、このためだけにわざわざピザ窯を稼働させるのはあまりに不合理。

ということで、他にもいろいろとやっていました。

焼き芋

さつまいもを塗れた新聞紙で包んだ後、さらにアルミホイルで包んでピザ窯内部に1時間半ほど放置しました。

画像は、すでに窯から取り出したものになりますが、内部までしっかり加熱されていて、ねっとりとした食感の焼き芋が出来上がっていました。

かなり美味しく、撮影前に食べてしまったため画像はありません。申し訳ない…。

でもやるなら、手間もかからず美味しいのでオススメです。

ピザ(市販の冷蔵品)

以前は生地から作りましたが、今回はあまり準備に時間が取れなかったため、市販品を温めました。

当然、市販品ですので味は間違いありません。大変美味でした。

メーカーさんの努力に感謝です。

ピザを焼いていてふと気づいたのですが、開口部に近いところのチーズの方が、早く溶けているようでした。

これはおそらく、窯内部の熱気が開口部に近いところに集中しているからではないかと考えられます。

反射炉も熱を反射・集中させて金属を溶かしているわけですし、あり得なくはないと思いますが、実際にこういった現象を自分の目で見るとやはり興味深いですね。

ピザ窯の改造:煙突の実装

上のほうで少しだけ触れましたが、気持ちばかりの煙突を装備しました。

煙突から暖められた空気が抜けていくので、下段の薪を燃やしているところに新鮮な空気が効率的に供給されるようです。

欲を言えばもう少し煙突に高さを持たせて煙突効果の恩恵を受けたかったのですが、手持ちの耐火レンガがなかったのでやむなくこの高さになりました。

給気もうまくいっているのでしばらくはこのまま使おうと思います。

なお、食材をお得に調達できるサービスも以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

【食品ロス対策】食材をお得に入手できるサービス5選!

ピザ窯で塩窯焼?

ピザ窯で塩釜焼きをやってみようと思います。

すでに予備試験は済ませておりますので、ご興味がありましたら以下の記事もご覧ください。

ローストビーフよりローストビーフらしい仕上がりになっています。

【実験】ピザ窯で牛肉の塩釜焼きを作るための予備試験

最後までお読みいただきありがとうございました。

注意

ピザ窯使用にあたり、周辺に注意して実施しております。

屋外で火気を扱う際には、十分にご注意ください。

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