【ドル建て】投資資金を何で持っておく?

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2024年10月12日追記

2024年9月末までの実績について、以下の記事で紹介しています。

こんばんは。早いもので2023年も終わりが見えてきましたね。

来年は新NISAが始まりますし、資金計画などを考え始めたいところです。

さて、配当金・分配金の再投資が基本のスタンスではあるのですが、再投資に使うには少ない金額を置いておく場所も考えたいところ。

そこで、今回はドル建ての外貨建てMMFについて記事にしたいと思います。

外貨建てMMFって何?

そもそもMMFは「マネー・マーケット・ファンド」を指すもので、SBI証券だと【投信】のタブ含まれる投資信託の一種です。

投資信託なので商品ごとに投資方針が異なりますが、米ドル建ての商品は(これまでの実績では)元本割れがない、とされています。

比較的安全性が高く、流動性を維持できる資産、という認識でよいと思います。

たとえば、ゴールドマン・サックスの外貨建てMMFは、10 USD以上0.01 USD単位で買付ができます。

また「外貨建て」といいつつ、日本円でも5000円以上1円単位で買付できます。(両替されます)

なお、米ドル以外の外貨建てMMFも存在しますが、こちらの安全性はわかりません。

ポイントとしては、以下のようになると思います。

  • 少額で買える。
  • 比較的安全性の高い資産。
  • 投資信託なので買付・売却がカンタン。
  • 毎月分配。しかも自動で再投資してくれる。

毎月分配と自動再投資はありがたいものですね!

なぜ今MMF?

少しでも投資のリターンを良くしたい、というのは投資家に共通の願いだとおもいます。

SBI証券の場合、ハイブリッド預金に入れておくと毎月第3土曜日に年利0.01%で利息が計算され、翌日に入金されます。

しかし、外貨の残高には金利が付きません

というわけで、日本円はともかく、外貨だと遊ばせておいても何も生み出しません。

このため、再投資するには微妙な資金を置いておく場所として、外貨建てMMFが重宝されます。

投資商品にもよりますが、前述のゴールドマン・サックスのドル建てのMMFは、この記事の作成時点で年利4.8860%を打ち出しています。

これはMMFで集めた資金の運用先が、最近の金利上昇を受けているためです。

したがって、ちょっとした資金は遊ばせておくくらいなら「外貨建てMMFに入れてリターンを改善しよう!」ということになります。

毎月分配型の債券ETFもあるけど?

私のポートフォリオにも毎月分配型の債券ETF、【AGG】があります。

こちらも先日記事にしたとおり、金利上昇の影響で分配金が上がっています。

【AGG】は安全性が高い債券に分散投資をしているETFで、年12回(1月は無配で、12月に2回分配)分配金が受領できます。

ちなみに、債券は金利が上がると価格が下がる性質があります。

外貨建てMMFと【AGG】の比較

まず、どちらも(実質的に)毎月分配金を出す商品です。金利上昇によって分配金が上がる点も共通しています。

【AGG】は金利が上がると株価が低下します。

参考までに、直近1年の実績からグラフを作成してみました。

なお、長期金利は米国10年債利回りの翌月の始値を、前月の終値として読み替えています。

また【AGG】はその月の終値と分配金額で利回りを計算しました。(例えば10月の分配金/10月の終値)

2つ目のグラフは、税引後の利回りを示しています。

金利はだいぶ前から上がっていましたが、外貨建てMMFの利回りがあとから追い上げてきた形ですね。

【AGG】もゆるゆると上がってきていますが、グラフの傾きとしては外貨建てMMF>【AGG】となります。

外貨建てMMFと【AGG】はどちらが良いのか?

どちらを選んでもあまり差はないと思います。

というのも、金利の影響を受けて分配金は増減するため、上のグラフだけでは判断しがたいからです。

強いてあげるなら、2023年10月27日の【AGG】の終値は92.59 USDなので、1口買う以上の余剰資金があるなら【AGG】を買っても良いと思います。

今は金利が高いので、【AGG】の株価もだいぶ低いですし。

ただし、注意すべき点としては、これから金利が下がると【AGG】の株価は上がることが予想されるものの、分配金自体も金利の影響を受けて減配する可能性があるということです。

このため、インカムゲイン狙いで今の分配金の水準をあてにして【AGG】を買うのはオススメしません。

キャピタルゲイン狙いなら良いかもしれませんが、いつ上がるともわからないものに資金を充てるくらいなら、外貨建てMMFで十分だと思います。

なにせ、ほっといても自動で再投資してくれますし。

その他

ここまで債券ETFとして【AGG】を例にしてきましたが、バンガードの債券ETFである【BND】でも同様です。

以下の書籍でも【BND】が取り上げられています。

なぜ【AGG】じゃないのかはわかりませんが、ウェルスナビは【AGG】を採用しているみたいですし、好みの問題かなと思います。

最後に、外貨建てMMFの実績でも記載します。

投資している商品は、米ドル建て、ゴールドマン・サックスの外貨建てMMFです。

年.月 投資口数分配金再投資額
2022.9457,7906.825.46
2022.10458,3369.797.82
2022.11459,11812.119.67
2022.12460,08513.110.45
2023.1461,13015.2412.16
2023.2462,34614.1611.3
2023.3463,47616.2112.94
2023.4464,77015.412.29
2023.5465,99919.0915.23
2023.6467,52217.714.13
2023.7468,93518.5714.82
2023.8470,41719.3615.44
2023.9471,96118.2614.57

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご注意

この記事は特定の銘柄を推奨する目的で作成されたものではありません。

投資は余剰資金で、自己責任のもと行ってください。

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