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こんにちは。関東の片田舎も梅雨入りしたみたいで、アウトドア活動がしにくくなりました。
こんな時は株式のことを考えるに限りますね!
折しも会社四季報の夏号の発売が近づいてきましたし、以前スクリーニングした銘柄の振り返りをやっておこうと思います。
Contents
スクリーニングの手法
今年は、バリュー株の中でも株主優待が設定されているもの、つまり優待バリュー株を選ぶこととしています。
なので、SBI証券のスクリーニング機能を使って株主優待があるものを選び、さらに「グレアムのミックス係数」が15未満のものを選んでいます。
グレアムのミックス係数 = PER(株価収益率) × PBR(株価純資産倍率)
ここからさらに「売上高」「売上高利益率」「営業利益」等で絞り込みました。
詳細は以下のスクリーニングの記事にありますので、こちらをご覧ください。
勝ち負けの基準
いつもどおり、勝ち負けの基準は、スクリーニング時点の株価である【4/11の終値】に対して、【6/13の終値】が
- 5%以上の値上がりで「勝ち」
- 損益が±5%に満たなければ「引き分け」
- 5%以上の値下がりで「負け」
としています。
例えば、4/11の終値が1,000円で、6/13の終値が1,050円なら5%の値上がりなので「勝ち」としています。
逆に6/13の終値が950円だと5%の値下がりなので「負け」と判断します。
バリュー株の結果
今回もPBR1を境に2パターン用意していましたので、それぞれの結果を確認していきましょう。
PBR>1の銘柄の結果は
10銘柄中、5勝 0敗 5引き分け
となりました。内訳は次のようになります。
銘柄 | 4/11 の終値 | 6/13 の終値 | 増減 |
---|---|---|---|
#1322 ニッスイ | 841 | 834 | ▲0.8% |
#2678 アスクル | 1,430 | 1,500 | ▲4.9% |
#3003 ヒューリック | 1,424 | 1,450 | 1.8% |
#3139 ラクト・ジャパン | 2,897 | 3,660 | 26.3% |
#3482 ロードスター キャピタル | 2,311 | 2,710 | 17.3% |
#4933 I-ne | 1,536 | 1,664 | 8.3% |
#8934 サンフロンティア 不動産 | 1,879 | 2,017 | 7.3% |
#9009 京成電鉄 | 1,390 | 1,370 | ▲1.5% |
#9202 ANA ホールディングス | 2,684 | 2,744 | 2.2% |
#9386 日本コンセプト | 1,698 | 1,945 | 14.5% |
前回に続き0敗というのはやや気になりますが、仮にこの10銘柄をそれぞれ100株買い付けると1,809,120円かかり、売却すると1,989,400円になるので、差額は180,280円。
ここから税金が引かれるのでザックリ144,224円の利益になります。
手出しの金額に対する税引き後に利益で考えると、2か月ちょっとでおよそ7.97%のリターンを挙げたことになります。無理やり年間リターンにすると約48%なのでキャピタルゲインの威力が伺えますね。
ちなみに、40%ルール(増収率と営業利益率の合計)を満たすのは、【3462】ロードスターキャピタルと【8934】サンフロンティア不動産だけでしたが、どちらも「勝ち」でしたね。
続いてPBRが1以下の銘柄の結果を見てみると、
8銘柄中、5勝 0敗 3引き分け
となりました。内訳は以下のとおりです。
銘柄 | 4/11 の終値 | 6/13 の終値 | 増減 |
---|---|---|---|
#2001 ニップン | 2,213 | 2,117 | ▲4.3% |
#3569 セーレン | 2,166 | 2,288 | 5.6% |
#6294 オカダアイヨン | 1,787 | 1,857 | 3.9% |
#6490 PILLAR | 2,998 | 3,585 | 19.6% |
#6498 キッツ | 1,032 | 1,159 | 12.3% |
#6653 正興電機 製作所 | 1,088 | 1,315 | 20.9% |
#8098 稲畑産業 | 2,949 | 3,185 | 8.0% |
#8117 中央自動車工業 | 1,608 | 1,762 | 9.6% |
こちらも前回同様0敗というのがちょっと気になりますが、結果は結果として受け止めましょう。
仮にこれらの銘柄をそれぞれ100株買い付けると1,584,100円かかり、売却すると1,726,800円になるので、差額は142,700円。
税金を考慮すると、ざっくり114,100円の利益となります。
投資金額に対する税引き後のリターンは、2か月ちょっとで約7.2%となります。こちらも無理やり年率換算すると約43%という数字になりました。上出来ですね。
参考までに、PBRが1以下の銘柄のうち、増収率と営業利益率の合計が40%を超えるものはありませんでした。
感想
前回の新春号の結果もそうでしたが、2パターン用意してどちらも0敗という、解釈に悩む結果となりました。
簡単にまとめると以下のようになります。
項目 | PBR>1 | PBR≦1 |
---|---|---|
リターン金額 | 144,224 | 114,100 |
リターン率(%) | 7.97 | 7.20 |
勝率 | 5/10 | 5/8 |
実験なので、どこかで反省点なり、次回に活かせそうな情報があればよかったのですが・・・。
PBR(株価純資産倍率)が1を超えているグループではリターン金額とリターン率が高く、PBRが1以下のグループでは勝率が高い、という結果でしたが、前回と同じことを書いている気がしますね。
しいて挙げるなら、PBR≦1のグループの勝率は、前回が9銘柄中4銘柄だったのが、今回は8銘柄中5銘柄だったので、やや改善したと言えますね。
ただ、打率より受け取れる金額の方を重要視すべきですので、その観点ではPBRが1を超えている銘柄を選ぶのが良いかもしれませんね。
加えて、優待バリュー株投資はじっくり値上がりを待てる投資法ですので、株主優待をもらいながらじっくり気長に待つのが最適解かもしれませんね。
グロースの方もそのうち記事にしていきたいと思います。
最後までお読みいただき有難うございました。