スクリーニングの結果を以下の記事で紹介しています。ご参考までに。
こんにちは。
先日『会社四季報2023年3集 夏号』が発売になりましたね。
「なければならない」というワケでもないのですが、パラパラめくっていると意外な出会いがあるかもしれませんよ。
さて、新しい四季報が刊行されたということで、前回の春号に引き続き、キャピタルゲイン狙いのスクリーニングを実施しました。
結果が出るのは3か月ほど後になりますが、まずはスクリーニングしたものを記事にしていきたいと思います。
Contents
スクリーニング(バリュー・グロース共通)
まずネット証券で銘柄をざっくりスクリーニングします。
私の場合、以下の5項目くらいを設定します。
- 市場: 東証S・東証G
- PER: 数値の設定なし
- PBR: 数値の設定なし
- EPS: 数値の設定なし
- 配当利回り: 数値の設定なし
- 過去3年平均売上高成長率: 数値の設定なし(10%以上にしてもOK)
あとで絞り込むので、ここでは特に数値の設定をしていません。
ここで得られたリストをCSVファイルとしてダウンロードしておきます。
バリュー株の絞り込み
バリュー株の絞り込みは、グレアムのミックス係数を使って行います。
(参考) グレアムのミックス係数 = PER(株価収益率) × PBR(株価純資産倍率)
CSVファイルとしてダウンロードしておけば、ExcelやGoogleスプレッドシートで簡単に計算できます。
今回はミックス係数が15以下の銘柄を赤で表示して絞り込んでみました。
ちなみに東証はPBRが1以下の企業に対し、PBRを上げるための何らかの対応を求めていますので、今回はPBRが1以下の銘柄を緑で表示しています。
ざっとしたスクリーニングはグレアムのミックス係数でよいのですが、より確度を上げるためにさらに絞り込んでいきます。
具体的な以下の数字はネット証券の各銘柄の「四季報」タブから確認することができます。
- 売上高(前期・今期・来期)
- 営業利益(前期・今期・来期)
- EPS(前期・今期・来期)
- ※売上高利益率 (=売上高 ÷ 営業利益 × 100)
※売上高利益率は書いていませんので、自分で計算しましょう。
それぞれの項目の前期・今期・来期の数字から、伸び率の平均値を計算することができます。
最終的には、「営業利益の伸び」と「一株あたりの利益」、つまり予想されるPERと予想されるEPSの掛け算から、将来的な株価を算出します。
詳細は、以下の書籍に譲りますが、バリュー株投資であれば参考にできます。
目標とする株価までは計算していませんが、以下の銘柄をピックアップしてみました。
今回はあんまり手ごたえを感じてませんが・・・。
なお、営業利益と売上高の伸びは、3期分(前期・今期・来期)の伸び率の平均を取っています。
コード /銘柄 | 株価 | 営業利益 の伸び | 売上高 の伸び | 今期の 営業利益率 |
---|---|---|---|---|
【2136】 ヒップ | 1,108 | 25% | 10% | 13% |
【5527】 property technologies | 1,969 | 21% | 20% | 6% |
【6038】 イード | 810 | 11% | 9% | 9% |
【6677】 エスケーエレクトロニクス | 1,859 | 12% | 10% | 16% |
【8893】 新日本建物 | 520 | 23% | 10% | 11% |
【9339】 コーチ・エィ | 1,351 | 18% | 8% | 14% |
株価は、2023年6月17日の引け後のスクリーニングで得られた数値を採用しています。(厳密な終値ではありません)
グロース株の絞り込み
グロース株の場合、PERやPBRが高すぎてグレアムのミックス係数はあてにできません。
そこで、ROEやROAの数字を使って絞り込みます。
一般論として、ROEが10%以上、ROAが5%以上あれば優秀、とされているそうなので、それらを参照します。
加えて、バリュー株でも確認した以下の点をネット証券の各銘柄の「四季報」タブから確認します。
- 売上高(前期・今期・来期)
- 営業利益(前期・今期・来期)
- EPS(前期・今期・来期)
- 売上高利益率 (=売上高 ÷ 営業利益 × 100)
これらの数字から、以下の条件でさらに絞り込みます。
- ROE(今期・予想)が10%以上
- ROA(今期・予想)が5%以上
- 営業利益(前期・今期・来期)の伸び率が10%以上
- 営業利益(今期・来期)の伸び率が10%以上
- 売上高(前期・今期・来期)の伸び率が10%以上
Excelやスプレッドシートだと各項目でフィルターを掛けることで、簡単にピックアップできます。
以上のスキームで、いくつかピックアップしてみました。
コード /銘柄 | 株価 | 営業利益 の伸び | 売上高 の伸び | 今期の 営業利益率 |
---|---|---|---|---|
【3900】 クラウドワークス | 1,398 | 18% | 31% | 8% |
【4058】 トヨクモ | 1,749 | 15% | 19% | 31% |
【4060】 rakumo | 939 | 23% | 17% | 23% |
【4173】 WACUL | 680 | 17% | 31% | 11% |
【4428】 シノプス | 990 | 16% | 22% | 14% |
【4475】 HENNGE | 936 | 20% | 15% | 9% |
【5125】 ファインズ | 1,069 | 18% | 11% | 26% |
【5138】 Rebase | 1,357 | 20% | 18% | 21% |
【5258】 トランザクション・ メディア・ネットワークス | 1,520 | 28% | 16% | 8% |
【9218】 メンタルヘルステクノロジーズ | 1,082 | 33% | 21% | 18% |
【9563】 Atlas Technologies | 1,399 | 20% | 21% | 21% |
バリュー株の絞り込みと同じく、株価は2023年6月17日の引け後のスクリーニングで得られた数値を採用しています。(厳密な終値ではありません)
今後の進め方
今回はスクリーニングと銘柄のピックアップを行いました。
実際に買うのは手元の資金の都合で難しいので、3か月くらいを目安に振り返りを行い、今回ピックアップした銘柄がどうなっているのか確認することで、スクリーニングの手法や選球眼がどの程度のものなのか、チェックしていこうと思います。
無論、タイミングが良ければ買い付けも視野に入れています。
実際に株を買うとしたら・・・
今回はそもそも手元資金が乏しいのでやっていませんが、買うにしてもタイミングはあると思います。
例えば【5138】Rebaseは、スクリーニングから1週間程度で1,494円まで上がっており、チャートの形状としてもイケイケな状態です。
あくまでスクリーニングの考え方・進め方が使えるかどうかの判断を行うためですので、現実に即していない部分もありますが、ご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。