スクリーニングした銘柄の株価を追いかけました。
こんにちは。
2月も半ばとなり暖かい日が増えてきましたね。
私は、例年どおり花粉との闘いが始まるのでやっぱりマスクが手放せません。
さて、2023年初頭に設定した目標の一つに読書があります。
その際にご紹介していた書籍を読んで、自分自身の投資方針を少し見直してもいいかな、と思いました。
具体的にはキャピタルゲイン(値上がり益)を狙った投資になります。
実際に株を買うわけではなく「仮に買ったとして」という話になりますが、ご興味がありましたらご覧ください。
Contents
なぜ今さらキャピタルゲイン?
これまでの基本的な投資方針は「高配当株への投資と配当金の再投資」で、年間のリターンが総投資額の約3%というものでした。
この3%という数字は、配当金の利回りとしてはそこまで低いわけではないと思います。
しかし、早い段階で資産規模を拡大しようとするとやや物足りないと感じることもあります。
現在、長期的な考えに基づく投資としては下記3点に注力しています。
- 高配当株(配当金目当て)
- J-REIT(同上)
- 投資信託:特に楽天VTI(これからの成長目当て)
一方、短期~中期的な部分ではIPOしかやっていませんが、IPOは1回当たったきりで再現性・安定性に乏しいです。
そこで、短期~中期的な部分をケアするため、キャピタルゲインを狙う投資を行うことにしました。
つまり、高配当株をメインとしながら、比較的短期でのキャピタルゲインに手を出す、ということになります。
↑これが参考にした書籍です。
どこでキャピタルゲインを狙うのか?
ターゲットは以下のような銘柄を想定しています。
- 割安
- 負けにくい
- 値上がりが期待できる
- そこそこの流動性がある
「割安で負けにくい」というところはグレアムのミックス係数から何となく判断します。
(式) グレアムのミックス係数 = PER(株価収益率) × PBR(株価純資産倍率)
このミックス係数が22.5以下だと負けにくいとされていますが、後述の書籍ではこの半分くらいを推奨しています。
また「値上がりが期待できる」という点は、小型株効果なども期待し、東証グロース市場の銘柄を選ぶことにします。
最後に「流動性」が低いと、売りたいときに売れないといった事態になるので、一日の取引量を確認します。
銘柄のスクリーニング
上記のような条件で銘柄をスクリーニングしていきます。
私の場合、ネット証券で銘柄をスクリーニングしますが、残念ながらミックス係数でのスクリーニングはできないので、一度リストをダウンロードしています。
画像はSBI証券のスクリーニングの画面です。(PSRと配当利回りはオマケです)
具体的な数字を入れる必要はありませんが、項目として「PER」と「PBR」が入っていれば、リストに項目として追加されます。
CSVファイルとして落とせば、あとはExcelと同様なので、それぞれの銘柄のPERとPBRの積を計算させることでミックス係数を算出できます。
上記の要領でミックス係数が15未満の株をピックアップし、そこからさらにご紹介した書籍の方法に従っていくつかの銘柄に絞り込みました。
具体的な絞り込みの内容は書籍に譲りますが、【売上高の伸び】【EPS(1株あたりの利益)】【営業利益】などの数値を四季報から拾っています。
試しにピックアップ
この手法がどのくらい有効なのか、試しに候補を上げてみることにしました。
次の表は上記の要領でピックアップした銘柄と、2023年2月11日にダウンロードしたCSVファイルの値を示しています。
銘柄 | PER | PBR | 四季報の見出し |
---|---|---|---|
【3477】 フォーライフ | 5.88 | 0.88 | 一転減益 エリア拡充 |
【3970】 イノベーション(※1) | 11.68 | 1.73 | 順調 協業 |
【4076】 シイエヌエス | 10.66 | 1.43 | 横ばい圏 オラクル |
【4489】 ペイロール(※1) | 11.43 | 1.02 | 増配 本格稼働 |
【6038】 イード(※1) | 9.16 | 1.1 | 続伸 自動車関連 |
【6568】 神戸天然物化学 | 13.1 | 0.8 | 踊り場 投資 |
【7077】 ALiNKインターネット | 10.17 | 1.24 | 低調 開発加速 |
【7671】 AmidAホールディングス | 6.53 | 0.87 | 軟調 強化策 |
※1:2月17日時点の数値
なお、神戸天然物化学は決算の内容が良かったのか、スクリーニングした2月10日の終値が1,230円程度であったのに対して、週明けに急伸してストップ高となり、2月15日に年初来高値の1,942円を付けました。
たらればの話ではありますが「仮に買ったとして」ではなく、ホントに買っておけばよかったと思いました。
逆に2月9日に決算発表で第3四半期を発表したイノベーションは内容が芳しくなかったようで、週明けにかけて窓を開けて下落していました。
【順調】とありながら株価が下落することもあれば、【踊り場】とあるのに急騰するなど、なかなか東証グロース市場は読めないところもありますが、今後も継続してみていきたいと思います。
ひとまず次の決算まで監視しておこうと思います。
ちなみに、PBRは1.0が適正水準、1未満で割安、1を超えると割高とされているようなので、このあたりも株を売買する際の参考にしたいですね。
中期~長期を考えるなら
ここまで短期~中期くらいのイメージで書いてきましたが、長期で考えることもできるようです。
その場合、相性の良いものとしては「優待バリュー株投資」が挙げられそうです。
こちらもミックス係数を参考に銘柄を選んでいるので、投資スタンスと投資期間との兼ね合いでこちらも選択肢に入るかと思います。
株主優待をもらいながら、値上がりするのをじっくり待つ、という長期的な戦略になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。