こんばんは。朝晩はだいぶひんやり感じられる季節になってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。
さて、2021年10月14日に衆議院が解散となり、投資家としては株価への影響などが気になるところです。
アノマリー的に解散総選挙は「買い」だそうですが、今回はどうなんでしょうね?
実験みたいに再現のとれそうな条件で見えるといいのに、と思ってしまいますが、実験科学と同列には語れないのでしょうね。
金融所得課税の話はいったん棚上げされていますが、いつかは議論の俎上に上がると思うと、高配当株を中心に1億円以上の金融資産を積み上げて配当金生活を目指すプランに影響が出ることは避けられず戦々恐々としています。
そんなわけで、プランの見直しも兼ねて、この記事では高配当株やそれ以外に対して、いつ、どのくらい資金を投下するのか、ざっと考えてみた内容を書き連ねていこうと思います。
Contents
1.基本方針
① 高配当株で目先のキャッシュを手に入れる。
② 成長株に長期間投資してキャピタルゲインを狙う。
③ 将来的な高配当株として増配株を仕込んでおく。
基本的には、上記のようにしますが、年齢やインカムゲインの金額によって高配当株・成長株・増配株への投資金額の比率を変更するのが、わかりやすくて良いのではないかと考えています。
高配当株である程度のキャッシュを生み出せる状況であれば、いざという時に使うことができるので、2つ目のお財布として育てておきたい、というのが本音です。
一方で、資産形成の効率を考えると、高配当株だけでは心もとないので、高配当株で稼いだキャッシュを成長株と増配株の買付にあてよう!というのが基本方針の内容です。
資産形成をしようと思った理由などは下の記事に書いてありますので、興味のある方はご覧ください。
【目標額は?】資産形成について2.インカムゲインの金額で考えると・・・
ここでは、インカムゲインの金額ごとに4つのフェーズに分けて考えています。
成長株や増配株を買い付ける金額や比率の目安として、1ヶ月あたりの配当金の金額で区切り、配当金額が上がるにつれて次のフェーズに移行していきます。
目標:1年あたりの配当金額72万円(月平均で6万円)
投資金額:120万円(NISA枠を使い切る)
- 高配当株 :96万円分 + 配当金
- 成長株 :24万円分
2021年10月時点では、成長株として「楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)」を月2万円ほど積み立ています。
目下の悩みは、新NISAの仕様です。つみたてNISAにするべきか・・・。
目標:1年あたりの配当金額120万円(月平均で10万円)
投資金額:120万円~(NISA枠を使い切る)
- 高配当株 :60万円分
- 成長株 :40万円分(全部配当金でまかなう。楽天VTIを想定。)
- 増配株 :60万円分 + 配当金
成長株の投資額を40万円としたのは、つみたてNISAの上限額を意識したためです。
年間の配当金が120万円もあれば十分にまかないきれる額です。
フェーズ1と比べ、目標とする配当金額が50万円ほど高いので、フェーズ3に移行するまでに10年ほどかかるのではないかと思います。
目標:1年あたりの配当金額240万円(月平均で20万円)
投資金額:120万円~(NISA枠を使い切る)
- 高配当株 :40万円分
- 成長株 :80万円分(全部配当金でまかなう)
- 増配株 :80万円分 + 配当金
ここまで来るとおそらく準富裕層の仲間入りをしているのではないでしょうか。
それでも税制改正のような伏兵がいないとも限らないので、継続的に資金を投下するのがベターです。
目標配当金額は一気にフェーズ2の倍になっており、成長株への投資比率も増えているので、配当金額の伸びも鈍化するはずです。このためフェーズ4に移行するのに、15年以上はかかるのではないかと思います。
目標:1年あたりの配当金額360万円(月平均で30万円)
投資金額:-
- 高配当株 :-
- 成長株 :-
- 増配株 :-
これ以降は資産を積み上げるのではなく、安定した運用をするフェーズと考えています。
きっと金融資産額が1億円に到達して富裕層と呼ばれているのでしょう。うらやましい。
人によっては、家族のために更なる積み増しをしてもいいかもしれませんね。
こんな感じで、配当金額を目安にフェーズを分けて考えてみましたが、自分や家族の年齢で分けてアレコレ考えるのもありだと思います。
特にお子さんのいらっしゃるご家庭なら、教育資金などある時期でまとまった金額が必要になることも予想されますので、一度資産について考えてみたり、FPに相談してみるのもいいと思います。
3.オマケ(本家VTIと楽天VTI)
成長株として投資信託である「楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)」を採用しているのは、税制や手間を考慮した結果です。
直接 「バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)」を買い付けて資産形成を行うことも可能です。
ただし、VTIに投資すると分配金が出るので、そのたびに税金として利益の一部を召し上げられてしまい、資金効率が低下することになります。
さらに、得られた分配金を再投資するにも、VTIの株価は比較的高いため、(特に初期では)再投資可能な金額になるまで資金を遊ばせておくことになります。
一方、楽天VTIは簡単に言ってしまうとETFであるVTIに投資する投資信託です。投資信託であるため、
- 日本円で毎月一定額を積み立てられる
- 分配金の再投資を勝手にやってくれる
このため投資家は分配金を受け取ることで発生してしまう税金を回避することができます。
売却して利益が発生した分についてはしっかり課税されますが、逆にいうと売却のタイミング以外では課税されないということです。
運用にかかるコストで考えるとVTIの方が安いのですが、税制や手間を考えると、多少のコストを支払っても投資信託である楽天VTIで積み立てていく方が良いのではないか、と個人的には思います。