【2025新春】キャピタルゲイン狙いのスクリーニングの経過観察【バリュー】

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こんにちは。確定申告の締め切りが迫ってきましたね。

さて、3月に入り新しい会社四季報(2025春号)の発売が近付いてまいりました。

これに先立ちまして、「会社四季報 2025年1集 新春号」でスクリーニングした銘柄がどうなったのか振り返って見たいと思います。

ちなみに、バリュー株のスクリーニングは以下のリンクからご確認いただけますので、ご興味がありましたらご覧ください。

スクリーニングの手法

今年はバリュー株のなかでも株主優待があるものを選ぶ、つまり「優待バリュー株」のスクリーニングを行うことにしました。

なので、SBI証券の銘柄スクリーニング機能で、株主優待があるものを選び、さらに「グレアムのミックス係数」が15未満のものを選んでいます。

グレアムのミックス係数 = PER(株価収益率) × PBR(株価純資産倍率)

さらに「売上高」「売上高利益率」「営業利益」などで絞り込みをかけました。詳細は上記のスクリーニングの記事にありますので、そちらをご参照ください。

勝ち負けの基準

これまでと同じですが、勝ち負けの基準は、スクリーニング時点の株価である【1/17の終値】に対して【3/7の終値】が

  • 5%以上の値上がりで「勝ち
  • 損益が±5%に満たなければ「引き分け」
  • 5%以上の値下がりで「負け

としています。

例えば、1/17の終値が1,000円で、3/7の終値が1,050円なら5%の値上がりなので「勝ち」と判断しています。

逆に、3/7の終値が950円だと5%の値下がりなので「負け」と判断します。

バリュー株の結果

今回、バリュー株についてはPBR1を境に、2パターン用意していました。それぞれの結果を見てみましょう。

PBR>1の銘柄

PBRが1より大きい銘柄の結果は、

10銘柄中、5勝 0敗 5引き分け

となりました。まとめると以下のようになります。

銘柄1/17
の終値
3/7
の終値
増減
#1332
ニッスイ
850.48773.1%
#2374
セントケア
ホールディングス
7277452.5%
#3003
ヒューリック
1,3701,3891.4%
#3139
ラクト・
ジャパン
2,9822,889▲3.1%
#3569
セーレン
2,6902,612▲2.9%
#6862
ミナト
ホールディングス
82396116.8%
#7849
スターツ出版
2,9863,79026.9%
#9007
小田急電鉄
1,390.51,5108.6%
#9009
京成電鉄
1,3971,5098.0%
【9202】
ANA
ホールディングス
2,747.52,9136.0%

仮にこの10銘柄を100株ずつ表の金額で買い付けると1,796,340円かかり、売却すると1,919,500円になるので、差額は123,160円。ここから税金が引かれるとざっくり97,296円の利益になります。

投資金額に対する税引き後の利益から計算すると、2~3ヵ月で約5.4%のリターンとなります。むりやり年率にすると20%ちょっとという上出来の結果でした。

個別に見てみると、【7849】スターツ出版の26.9%は、もともとの株価も考慮するとかなりエグイ上がり方ですね。

PBR≦1の銘柄

続いてPBRが1以下の銘柄の結果をみてみると、

9銘柄中、4勝 0敗 5引き分け

という結果となりました。こちらもまさかの0敗でした。

銘柄1/17
の終値
3/7
の終値
増減
#2001
ニップン
2,1202,1913.3%
#2264
森永乳業
2,7813,06810.3%
#3392
デリカフーズ
514512▲0.4%
#4526
理研ビタミン
2,3262,4103.6%
#6294
オカダアイヨン
1,8262,10015%
#6498
キッツ
1,1191,1704.6%
#7743
シード
4885104.5%
#8934
サンフロンティア
不動産
1,8451,9405.1%
#9006
京浜急行電鉄
1,2901,58022.5%

仮に、この9銘柄を100株ずつ表の金額で買い付けると1,430,900円かかり、売却すると1,548,100円になるので、差額は117,200円。ここから税金が引かれるとざっくり92,588円の利益になります。

投資金額に対する税引き後の利益から計算すると、2~3ヵ月で約6.5%のリターンとなります。むりやり年率にすると25%ちょっとという上出来の結果でした。

感想

結果的に、どちらもまさかの0敗という出来すぎの結果になりました。何かを考察するには一番やりにくいパターンのヤツですね。

今回はPBRを使って2パターンを用意しましたが、簡単にまとめると以下のようになりました。

項目PBR>1PBR≦1
リターン額97,29692,588
リターン率(%)5.4%6.5%
勝率5/104/9

少なくとも今回の結果からは、リターン額と勝率ではPBRが1を超える銘柄が良く、リターン率ではPBRが1以下の銘柄が良いみたいですね。

PBR(株価純資産倍率)は1を下回ると、事業を行うより会社を解散した方がメリットがあると判断されていると考えることができる銘柄です。

一方、PBRが1を超えてくると、非財務的な何かが寄与している(=競争優位性がある)とも考えられるため、PBRを使ってみたんですが…。

今回は、各銘柄によるものではなく、外的な要因が絡んでいるみたいですね。面白いのは【9007】小田急や【9009】京成(PBR>1)と、【9006】京浜急行(PBR≦1)がどれも1,500円くらいまで上昇している点でしょうか。

インバウンドの恩恵を得られそうな銘柄なので、チャートとにらめっこしつつ、下がってきたら買付を検討してみようかと思います。

どのみち「優待バリュー株投資」は短期で結果を出すものではありませんので、気長に見ていきたいと思います。

グロース株の方も追々記事にしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご注意

この記事は特定の銘柄を推奨する目的で作成されたものではありません。

投資は余剰資金で、自己責任のもと行ってください。

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