お疲れ様です。
新型コロナウィルスの感染拡大の影響により航空業界は大きな打撃を受けております。
航空業界にはプライベートでかなりお世話になっていますので、何らかの貢献ができればと考えております。
手持ちのネタで貢献できそうなものというと、これ(修行ネタ)しかなかったので、投稿した次第です。
興味が出た方は、感染症が終息した折にはJGCやSFCになるための「修行」などいかがでしょうか?
Contents
1.上級会員とは?
この記事では、JALならJGC(JALグローバルクラブ)会員、ANAならSFC(スーパーフライヤーズカード)会員を上級会員と呼んでいます。
年に1回乗るくらいだとあまり気にならないかもしれませんが、実はJALやANAには1年間の搭乗実績に応じたステータスというものが存在します。
ステータスの獲得については後ほど説明しますが、
JALの場合、ステータスの高い方から、
JMBダイヤモンド、(JGCプレミア)、JMBサファイア、JMBクリスタル。
ANAの場合、ステータスの高い方から、ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズとなっています。
このJMBサファイア以上(プラチナ以上)のステータスの人が申込できる、クレジットカード機能付きの年会費有料カードを持っている人のことを上級会員と呼びます。
このカードを持ち続ける限り半永久的に会員資格を維持することができます。
(会員規約に違反して会員資格を剥奪されたケースもあるようです)
つまり、一度だけ頑張ってJMBサファイア以上のステータスを取得して申し込めば、将来的にもサービスを享受し続けることが可能となります。このため、後述の「修行」を行う人たちが後を絶たないのです。
ちなみに、各ステータスは、獲得した年と、その翌年、さらにその翌年の3月末まで有効です。
早めに取得した方が長くサービスを受けられるということですね。

航空会社のステータスを獲得するためだけに、ひたすら飛行機に乗ることを「修行」といい、修行をする人のことを「修行僧」と呼びます。最近はある芸能人のおかげで知名度が上がったように思います。
ありがとうございます。
ついでに、修行を終え、無事上級会員になることを「解脱」と呼びます。
もともとは厳しい(仏教的な意味での)修行の末、悟りを開くことを指します。ひたすら飛行機に乗るという苦行の末に上級会員への道が開かれる様を、悟りを開くことになぞらえているのでしょう。修行とはえてして厳しいものなのです。
ステータスを取得すると、JALの場合、下の図のようになります。

上級会員が受けられるサービスとして、
ボーナスマイル、専用カウンター、ラウンジ、空席のキャンセル待ち、プライオリティタグ、優先搭乗などのサービスを、会員である限り半永久的に受けられます。
また、1回だけネームタグがもらえます。
シーン別にみていきましょう。
- 上級会員専用カウンター
- 手荷物検査の専用レーン
- 手荷物許容量の上限アップ
- 空席のキャンセル待ち
専用カウンターを使えるのは一部の人に限られるので、夏休みや年末年始など空港が混雑する時でも、チェックインをサクサクすすめることができます。
自動チェックイン機もあるので、人によってはあまりメリットを感じないかもしれません。
手荷物検査は必須のため、普通は混雑する空港で延々並ぶことになります。
しかし上級会員は、羽田など一部の空港で専用の手荷物検査場を利用できるため、スムーズに手荷物検査を完了することができます。
専用カウンターも専用手荷物検査場も繁忙期でなければ人はほとんどいませんし、いても旅慣れた人ばかりなので断然早いです。
- ラウンジサービス
ステータスが分かるものを提示すれば、同行者1名まで無料でラウンジを利用することができます。
JALのサクララウンジの場合、おつまみ、飲み物、雑誌などが備え付けられているほか、コンセントもあり、出発前のひと時をゆったり快適に過ごせます。
羽田空港のサクララウンジはシャワーもあり、修行の際には大変重宝します。
出張前にラウンジのシャワーを利用したことはありませんが、きっとさわやかな気分で出張に臨めるのでしょう。たぶん。
【注意!】
慌しさを感じさせないゆったり空間を保つためか、搭乗時間のアナウンスなどはしてくれません。
- 優先搭乗サービス
機内に早めに入れるサービスです。
早く乗っても遅く乗っても到着時刻はみんな一緒なので、あまり意味はないと考えています。
しいて言うなら、荷物を収納するスペースを確保したいとか、窓側席に座る際に通路側の人に気を使いたくない、並びたくない、といった場面で役立つくらいでしょうか。
- プライオリティタグ
出発前に荷物を預ける際、チェックインカウンターでプライオリティタグをつけてもらえます。
タグが付くと、到着後の空港のターンテーブルで、ほぼ最初に自分の荷物を出してもらえます。
よ~く見ると、最初の方に出てくる荷物にタグが付いているのが確認できるかもしれません。
- ボーナスマイル
- 家族会員
ボーナスマイルの積算率が35%増しになり、マイルが貯まりやすくなります。
正直JMBサファイアなどのステータスを持っていた方が格段に貯まりやすいので、
ないよりは・・・といった感じです。
また「家族カード」を発行することで、本人以外の家族も上級会員のメリットを享受できます。
私は人混みが苦手で、せっかちなタイプですので、
専用カウンター、ラウンジ、プライオリティタグにはいつもお世話になっています。
- 上級会員になるまでが大変(金銭または体力もしくはその両方)
- 維持にコストがかかる
そもそも上級会員の制度は優良顧客を囲い込むための施策なので、メインターゲットは出張の多いサラリーマンです。サラリーマンの出張費用は会社持ちでしょうから、個人のお財布事情にはあまり関係ないのですが、プライベートで取ろうとするとそうはいきません。
決して安くない金額をつぎ込むことになりますし、まあまあ体力的にもしんどいです。
おまけにそれなりの時間もかかります。
また、後述しますが、上級会員の立場を維持するために、安くても年間1万円を支払うことになります。
安いか高いかは人それぞれですが、維持する限り、間違いなくコストは発生します。
2.どうすればなれる?
上の方に書きましたが、①JALならJMBサファイア以上、ANAならプラチナ以上のステータスを獲得し、②このステータスを保有しているうちに特定のクレジットカードを申し込めば、上級会員になれます。
①ステータスの獲得
公式には、各ステータスの取得条件が次のように記載されています。(公式HPより引用)
- 毎年の1月~12月の12ヵ月間(暦年)で50,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便25,000FLY ON ポイント)以上
- または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ON ポイント以上
→「FLY ON ポイント」か「搭乗回数」のどちらかを選べる
- 年間の獲得プレミアムポイント数が50,000以上で、
かつANAグループ運航便の利用分が25,000以上
→「プレミアムポイント」以外の選択肢はない
また、FLY ONポイント(以下FOP)やプレミアムポイント(以下PP)は次の式で計算できます。
FOP(またはPP) = 区間基本マイル × クラス・運賃倍率 × 路線倍率 + 搭乗ポイント
区間基本マイルは、それぞれの区間で決まっています。
クラス・運賃倍率は、ファーストクラスなどのクラスや、先得・早割などの割引運賃によって変動します。
路線倍率は、国内、アジア・オセアニア、欧米の3つに分けられ、国内なら2、アジア・オセアニアなら1.5、それ以外は1に設定されています。
搭乗ポイントは運賃によって、0~400に設定されており、割引運賃などで低い傾向にあります。
このようなFOPやPPを年間50,000ポイント以上貯めることで、JMBサファイアやプラチナに到達できます。
②特定のクレジットカードを申し込む
JALカードやANAカードなら何でもいいわけではありません。
JGCやSFCに切り替え可能なカードは結構限られています。
- CLUB-Aカード※
- CLUB-Aゴールドカード※
- JALダイナースカード
- JALプラチナカード(JCB、アメックス)
※Master、Visa、JCB、JALカードSuica、 JALカード TOKYU POINT ClubQ、JALカード OPクレジット、アメックス(ゴールドのみ)が可。
- ANAワイドカード相当 (Master、Visa、JCB)
- ANAゴールドカード (Master、Visa、JCB、アメックス)
- ANAダイナースカード
- ANAカードプレミアム(Visa、JCB、アメックス、ダイナース)
ワイドカード相当と書いたのは、SFCに申し込む際に、同一グレードへの切替で申し込むと「ANAスーパーフライヤーズカード(一般)」と表記されるためです。
最低でもワイドカードが必要になるうえ、SFCになるとワイドカードの年会費も1万円を超えてきます。また、みんな大好きソラチカカードも不可となります。ご注意ください。
以上のように、JGCやSFCを目指すなら、特定のクレジットカードを持つ必要があります。
なおクレジットカードの申し込みということで、審査落ちというケースもあり得ます。
審査が不安な場合は、事前にどれか作っておいて、ステータス取得後に同じグレードのカードに切り替えることで、審査落ちをほぼ避けることができます。
3.JALの場合
1月~12月のうちに50回乗ることになります。
単純計算すると、1週間に1回飛行機に乗ると達成できる回数です。正直しんどい。
JALには、回数を稼げと言わんばかりの公式のツアーが存在します。
それが鹿児島県や沖縄県の離島を小型飛行機で飛び回るアイランドホッピングツアーです。私が参加したころは鹿児島県の離島だけを1泊2日で飛び回るツアーでしたが、JALの国内ツアーのページを見てみると、2泊3日のツアーもあるようですね。
一番効率的なのは1泊2日14フライトで14万~18万円ほどかかるプランですので、
50フライトを達成しようとすると、ツアーに4回参加して回数をこなすか、
3回ツアーに参加し、のこり8フライトをどこかで消化するか、です。もはや狂気。
自分でフライトの予約や時間の調整を行う必要がないのが、最大のメリットと言えるでしょう。
ちなみに、ツアーに参加すると同じ機材・スタッフというケースがあり、
そこそこの確率でCAさんに顔を覚えられます。
話しかけられることもありましたが、思いのほか恥ずかしいので、強いメンタルで臨みましょう。
アイランドホッピングツアー以外の選択肢として、近距離路線を安い料金(ウルトラ先得や早割など)で50回飛ぶことが挙げられます。
近距離路線としては、那覇-石垣、福岡-宮崎、伊丹-但馬などがあります。
状況は人それぞれなので、なにが最適解かは一概に言えませんが、
例えば福岡-宮崎はウルトラ先得でおよそ5,000円なので、50回乗ると単純計算で約25万円かかります。
ただし、シーズンによって料金が変動すること、
75日以上前から便数や時間など考慮してスケジュールを組む必要があるので、
準備期間は相応に長くなることを念頭に置く必要があります。
- まとまった休みがとりにくい人
- 英語がちょっとニガテな人
- 多少時間がかかってもいい人
ポイントで狙うなら、国内線と国際線のどちらも選択肢に入ってきます。
羽田-那覇など、長距離路線で、なおかつファーストクラス(ANAだとプレミアムクラスに相当)があると
FOPが効率的に稼げます。
仮に、普通料金で那覇-羽田のファーストクラスを取ると、1回につき約6万円のコストで、3,352FOP獲得できます。
50,000FOP貯めればいいので、50,000÷3,352=14.91…。つまり、15回のフライト(往復を考えるなら8回)で達成となります。6万円×15回なので約90万円ですね。高い!
なお、JALの場合、JALカード会員はその年の最初のフライトの際に、ボーナスポイントとして5,000FOPがもらえるので、実質45,000FOPを獲得すれば良いことになります。
つまり、45,000÷3,352=13.42…となり、14フライトで済むので、6万円×14回で約84万円です。
それでも高い!
ちなみに宿泊するならその分の費用も掛かりますので、資金にはゆとりを持たせておきましょう。

修行の代名詞ともいえる王道ルートとして、那覇-シンガポール往復、通称OKA-SINルートがあります。OKAは那覇空港、SINはシンガポールのチャンギ国際空港のコードです。
他サイト様でもかなり情報が出ているのであまり記載しませんが、那覇を出発点としてシンガポールに行こうとしても直行便がないので、羽田など別の空港で乗り継ぐ必要があります。
この国内の別空港への移動(往復分)を、国際線料金に1万円追加すれば付けられます。
通常、羽田-那覇は片道5万円ほどなので、凄まじい威力であることがお分かりいただけるでしょう。
費用が低いとFOP積算率も低いのですが、
国際線の一部として国内線を利用すると、料金は安いにも関わらずFOP積算率は比較的高いままです。
さらに、国際線部分は、アジア・オセアニア線なので路線倍率は1.5となり、比較的コスパが良いです。
以上の理由で、OKA-SINルートは修行のコースとして非常に有名です。
内容としては、那覇を出発してシンガポールに行き、24時間ほど滞在したのち帰国するだけなのですが、
24時間という時間は、待つには長く、観光するには短いのと、フライト次第では、帰国後すぐ那覇に出発することになるため、まさしく修行となります。
実際に私が修行した際のスケジュールの一部をお見せします。
なお、那覇を出発して羽田に到着していますが、シンガポールへは成田から飛び立つため、
羽田→成田の移動が必要になります。当時は高速バスを利用しました。

シンガポールに深夜到着し、ホテルで1泊してから明るいうちに街ブラして、深夜出国するというスケジュールのため、機内泊を除くと1泊3日となります。獲得FOPは15,000ほど、費用は宿泊費込みで約15万円となります。
この行程をさらに2回行うと45,000FOPが獲得できるので、JALカードのボーナスポイント5,000FOPも合わせて、ようやく解脱できます。総額しめて45万円也。
ANAの場合も応用できると思いますが、ボーナスポイントの有無は意外に大きそうです。
- (国内)多少高くても国内で済ませたい人
- (海外)3日くらいの連続した休みがとれる人
- (海外)ジェスチャー混じりの英語が少しできる人
JGCになって何より良かったのは、空港が非常に快適な空間に変わったことです。
混雑時であっても、専用チェックインカウンター・専用手荷物検査場はスカスカです。
預けた荷物もすぐに出てきますので、ストレスなく空港を利用できます。今後は国際線でも快適さを堪能したいところです。
また、副次的な効果ですが、話のタネにもなります。
(大半の人からは、何いってんだこいつ?みたいな反応が返ってきます)
一方、良くないなと感じたのは、
他人様の荷物についているネームタグに反応してしまうことと、
SFCも欲しくなった、という2点に尽きます。
4.今後やるなら
これから修行を開始するなら
- (シンガポールに行くなら)パスポートを手に入れる
- JGCやSFCに切り替え可能なクレジットカードを作る
- 飛行機の予約をする
- 飛ぶ
これであなたも上級会員。
すでにマイルをお持ちの方は、eJALポイント(JAL)やスカイコイン(ANA)に交換しておけば、修行の資金にあてることも可能です。
私は近年中にSFCを取得する予定ですので、備忘録も兼ねてざっくりとしたプランだけ記載しておきますと、株主優待を使って羽田-那覇9往復で行くつもりです。
修行が完了したら終わりなのか?否、断じて否である。
元ネタを忘れてしまいましたが、修行にはその先が存在します。
JALならばJGC Life Mileageプログラム
ANAではミリオンマイラープログラムというものが存在します。
細かい条件までは記載しませんが、通算国際線搭乗マイルが一定数を超えたり、通算国内線搭乗回数が数百回に達すると、回数や通算マイルに応じたネームタグが獲得できます。
行きつくところまで行くと、オリジナルネームタグやマイルの有効期限撤廃などの特典が用意されています。
マイルの相続なんてものもありますが、相続税とかどうなるんでしょうね?
そこまで到達できる気がしないので、気にするだけ無駄かもしれませんが。
もし、ただの修行で終わりたくない、とことんまでやる、そんな熱い意志をお持ちの方は上級会員のさらに先に挑戦してみても良いのではないでしょうか?
きっと航空業界の助けになると思います。
最後までお読みいただきありがとうござました。皆様も良い旅を!
記事中のフライトに係る金額等は、あくまで記事作成時のものであり、今後の運賃等を保証するものではありません。
記事中の金額と実際の運賃が異なっていても、責任を負いかねますことをご了承ください。
運賃は時期によって変動する可能性が高いので、計画を立てる段階で、必ずご自身で確認してください。