【2025秋】キャピタルゲイン狙いのスクリーニングの経過観察【バリュー】

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こんにちは。だいぶ冬らしい気温と湿度になってきましたね。寒い。

さて、そろそろ「会社四季報 2026年1集 新春号」の発売が近づいてきましたね。

なので、新春号発売前に、2025年4集 秋号の振り返りをやっておこうと思います。

スクリーニングの手法について

2025年は株主優待が設定されているもの、つまり優待バリュー株を選ぶことにしています。

なので、SBI証券の銘柄スクリーニング機能を使って、株主優待があるものを選び、さらに「グレアムのミックス係数」が15未満のものをピックアップしました。

グレアムのミックス係数 = PER(株価収益率) × PBR(株価純資産倍率)

ここからさらに「売上高」「売上高利益率」「営業利益」等で絞り込みました。

詳細は以下のスクリーニングの記事をご覧ください。

勝ち負けの基準

いつものように、勝ち負けの基準はスクリーニング時点の株価である【9/22の終値】に対して【11/21の終値】が

  • 5%以上の値上がりで「勝ち」
  • 損益が5%に満たなければ「引き分け」
  • 5%以上の値下がりで「負け」

としています。

例えば、9/22の終値が1,000円で、11/21の終値が1,050円なら5%の値上がりなので「勝ち」と判断します。

逆に、11/21の終値が950円なら5%の値下がりなので「負け」と判断します。

バリュー株の結果

PBR1を境に2パターン用意したので、それぞれの結果を見てみましょう。

PBR>1の銘柄

PBR>1の銘柄の結果は、

6銘柄中、1勝 2敗 3引き分け

となりました。内訳は以下のようになります。

銘柄9/22
の終値
11/21
の終値
増減
#1332
ニッスイ
1,0481,22316.7%
#1928
積水ハウス
3,3553,3760.6%
#4533
サカタインクス
2,3462,260▲3.7%
#6823
リオン
2,6932,528▲6.1%
#8255
アクシアル
リテイリング
1,2041,112▲7.6%
#9332
NISSOH HD
6626670.8%

春や夏で0敗だったのが、今回の秋号では2敗となりました。

PBR=1の壁を越えてきた【4533】サカタインクスや【6823】リオンは、負けや引き分けなので、新春号のスクリーニングでどうなるか見ものですね。

仮にこれらを100株ずつ買付けていたら1,130,800円かかり、売却すると1,116,600円になるので、差額は14,240円です。

ここから税金が引かれるのでザックリめに計算すると11,218円の利益になります。

手出しの金額に対する税引き後の利益で考えると、2か月ほどで約1%のリターンを挙げたことになります。

PBR≦1の銘柄

続いて、PBR≦1の銘柄の結果ですが、

11銘柄中、3勝 1敗 7引き分け

となりました。内訳は以下のようになります。

銘柄9/22
の終値
11/21
の終値
増減
#3405
クラレ
1,7321,524▲12%
#4275
カーリット
1,3671,57515.2%
#6258
平田工機
1,9902,0884.9%
#6294
オカダアイヨン
2,0342,0651.5%
#6371
椿本チェイン
2,1672,150▲0.8%
#7510
たけびし
2,0492,0811.6%
#7976
三菱鉛筆
2,1822,127▲2.5%
#9729
トーカイ
2,2272,4168.5%
#9832
オートバックス
1,5691,5971.8%
#9842
アークランズ
1,8991,877▲1.2%
#9956
バローHD
2,9413,1507.1%

【9956】バローHDは前回で+12.1%と立派な成績でしたが、今回も+7.1%とステキなスコアになっています。

仮にこれら11銘柄を100株ずつ買付けると2,215,700円かかり、売却すると2,362,700円になるので、差額は147,000円になります。

ここに税金がかかるので、ざっくり計算すると116,130円の利益になります。

手出しの金額に対する税引き後の利益で考えると、2か月ちょっとで約5.2%のリターンとなります。

まとめ

PBR1を境に2パターン用意した結果をカンタンにまとめると以下のようになります。

項目PBR>1PBR≦1
リターン金額14,240116,130
リターン率0.99%5.24%
勝率16.6%27.3%

これまではPBRが1以上でも1未満でもあまり成績に差はなかったのですが、今回は明確に、特にリターン率で差が見られる結果となりました。

同じ銘柄数ではないので、そこも影響しているかもしれませんが…。

オマケ:営業利益率などとの関係

最後にオマケとして、株価の変動率と、営業利益率などとの相関について確認してみました。

このグラフの軸は以下のとおりです。

横軸:株価の増減率

縦軸:3期増益率(前期・今期・来期の営業利益の伸び率の平均)

このグラフの軸は以下のとおりです。

横軸:株価の増減率

縦軸:増収率(前期・今期・来期の売上の伸び率の平均)

このグラフの軸は以下のとおりです。

横軸:株価の増減率

縦軸:営業利益

プロットのパターンを見ると、PBR1以下の銘柄については、3期増益率と株価増減率に正の相関があるかも、といったところですね。ただ、R^2値はあまり高くないので、参考程度でしょうね。

増収率や営業利益率についてはあまり好ましい結果ではなかったのですが、少なくともPBRが1以下の銘柄は「営業利益が10%以上だと良いのでは?」という感じみたいです。

いつも2か月くらいで結果を確認していますが、株主優待を貰いながら株価の値上がりを待つ「優待バリュー株投資」を目的としているので、優待の中身をパラパラ見ながら、もう少し長いスパンで再確認してみるのも良いかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご注意

この記事は特定の銘柄を推奨する目的で作成されたものではありません。

投資は余剰資金で、自己責任のもと行ってください。

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