こんにちは。いよいよ大型連休ですね!
日本の市場もお休みなので、投資についてアレコレ思案したいのですが、目下為替(円安)がすごいですね。
というワケで為替と投資状況を振り返って見たいと思います。
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為替の動向
まず直近3年ほど(2021年4月~2024年4月)の為替の動向を見てみましょう。
ニュースにもなっていますが、1ドル155円を超える歴史的な円安となっていますね。
ちょいちょい150円に振れる場面はこれまでにもありましたが、いよいよ突破してしましました。
為替介入があるとか何とか言われていますが、対症療法的な対策なのであまり本質的な解決ではないと感じています。
個々人の努力で解決できるものではなさそうなので、冷静にメリット・デメリットを考えた方が建設的でしょう。
円安によるメリット
円安になることの個人的なメリットは、外国株式で受領する配当金・分配金が(日本円換算で見れば)増えることだと思います。
具体的な例として、【AGG】の1株あたりの分配金をドルと円で比較してみました。
同じ銘柄から受領する分配金を円とドルで表現しただけなので、金額の推移は当然ながら同じ傾向になります。
2021年はオレンジの線(円換算の分配金)が青い線(ドルでの分配金)の下にいますね。
一方、2022年以降その差が縮まり、2023年中ほどからは逆転しています。
図中に〇で示していますが、だいたい為替と連動していることが分かります。
結局、資産形成の段階なのでドル建てで運用していくことになりますので、日本円換算する意味は今のところないのですが、気持ち的にはちょっとだけうれしい、といったメリットがあります。
もちろん、インカムゲインだけで生計を立てるのであれば、この上ないメリットでもあります。
ただ、その場合は円高に振れるリスクも頭の片隅置いておくべきでしょうね。
これ以外だと、インバウンドによる日本企業の業績が上がるメリットが考えられます。
日本人だとなかなか手が出ない金額の飲食品もバンバンオーダーが入ったりするので、客単価が高くなりやすく、業績を押し上げるのではないかと。
というワケで、日本株でめぼしいものがあれば物色してみても良いかもしれませんね。
円安によるデメリット
こちらは結構ありますね。
まず何より外国株の買付コストが非常に高くなりました。
極端な例ですが、「1ドル=100円」が「1ドル=150円」になった場合、日本円で考えた場合の買付コストは1.5倍に跳ね上がります。
最近だと「1ドル=100円」なんて水準は現実的ではないですが、10円円安に傾いただけでもコストはのしかかりますので、由々しき問題です。
対策としては、下記2点くらいでしょうか。
- ドルコスト平均法で(日本円換算で)定額買付
- 外貨で受け取った配当金を再投資
ちなみに、ドルで再投資したとしてもNISA枠は日本円換算の金額で埋まっていくので、NISA枠のパフォーマンスは悪化します。
まとめ
個人の努力で円安に歯止めをかけることはできないので、できる部分を冷静に見ていくのが上策かと思います。
個人的には、インバウンドで恩恵を受ける企業の株(外食、宿泊、交通あたり?)を物色したり、外貨建ての配当金をそのまま再投資に回す、などできる範囲で見ていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。